勉強と同じくらいよく言われるのが「本を読むと目が悪くなる」という言葉。本のほかにも、テレビ、テレビゲーム機、スマホなど、目が悪くなるとされるさまざまなデバイスがあります。
これら「近見(近くを見ること)」が目に及ぼす影響については、動物実験や大規模疫学調査でも明らかにな
っています。
もう一つ、昔の研究ですが、日本では戦後の1948年~1966年頃に子供の近視が増えましたが、この点について調べた研究です。
戦時中は灯火管制などで明かりを落とした状態で暮らしており、栄養状態も悪かったにもかかわらず、近視の子供は少ないままでした。ところが戦後、栄養や照明などの環境が改善されたにもかかわらず近視が増えたのです。これは、読書や勉強時間が長くなったからではないかと考察しています。
さらに、進学率の低い地方では戦後も相変わらず近視が少ないままだったことも、近見の影響が大きいことを示唆しているとしています。
「あなたのこども、そのままだと近視になります」より参照