「勉強ばかりしていると目が悪くなる」といわれますが、勉強と近視についての疫学研究も行われています。医者をはじめとした理系研究者にはとにかくメガネの人が多いイメージを持つ方が多いと思いますが、それは統計的に見ても間違いないようです。
近視と脳神経系の関係を調べた神経科学系の研究では、医学生、法学生、名門大学生などの知的集団と一般の学生たちを比較。知的集団の方が近視の有病率が高いことが分かりました。
また、13歳になる前にアメリカの大学進学適性試験でハイスコアをとった子どもは、かなり高い割合で近視だという結果も出ています。特に、数学のスコアとの相関が高いことが示されていました。
ただし、数学のスコアと近視の関係が強く見られるのは男性のみで、女性は数学のスコアが高くても近視の有病率が著しく増加することはありませんでした。男性と女性では複雑な視覚情報を処理する時の脳の使い方が違うからこのような差が出たのではないかと考察されています。
「あなたのこども、そのままだと近視になります」より参照